厚生労働省は30日、はしかに免疫のない妊婦が感染すると、流産や早産を起こしやすくなるため、インターネットなどを通じて、妊婦や近い将来妊娠を希望している女性に対し、注意を呼びかけることを決めた。
はしかにかかったことがなく、ワクチン接種もしていない女性が、妊娠中にはしかにかかった場合、陣痛促進剤を投与した時のように、強い子宮の収縮を起こすことがあるとされる。妊娠初期ではしかにかかると31%が流産するほか、中期以降でも9%が流・死産、24%が早産すると報告されている。
2000〜01年にはしかが流行した福島県内の公立病院では、8人の妊婦がはしかを発症して受診。このうち2人が流産し、1人が死産した。
また、ウイルスの毒性を弱めて作るはしかワクチンは、妊娠に悪影響を及ぼす恐れがあるので、妊娠中は受けられず、妊娠前の接種が望ましいという。
ただの成人が感染しても重篤になるんですから、妊婦さんが感染したらそれはもうえらいことです。今妊娠している人はどうしようもないですが、まだ抗体がない人で妊娠する可能性のある人はご注意。予防接種をしっかり行いましょう。
記事とは関係ないのですが、「そういえば妊婦が感染すると奇形や重篤になる5つの感染症をまとめてなんて言うんだっけ」とド忘れしたものを探してネットを放浪してしまいました。
答えはTORCH症候群でした。胸のつかえがとれてすっきりした気分です。
トキソプラズマ症(Toxoplasma)、その他B型肝炎ウイルスやEBウイルスなど(Other)、風疹(Rubella)、サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus)、単純ヘルペスウイルス(Herpes simplexvirus)の5つです。
参考:TORCH症候群 看護師国家試験対策ノート
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