少女期の病気により右腕と両足を失った米国の女性が近く、大学の医学部を卒業する。義足を使って歩き回り、注射を含むほとんどの医療行為を左手だけでこなすこの女性は、今後研修医として経験を積みながら小児科医を目指す。
女性は、ミシガン州出身のケリー・リムさん(26)。デトロイト郊外で盲目の母親に育てられた。細菌性髄膜炎による毒性ショックで、8歳のときに四肢のうちの3つと、残る左手の指先3本を切断した。
切断から5カ月後には通常どおりの生活に戻った。長年にわたって車いす生活を送りながら、痛みに耐え治療を続けた。右利きだったが、努力によって左手で文字を書き、作業ができるようになった。
高校を卒業すると、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に入学。来月1日に同校医学部を卒業する。
指導教授や同級生たちは、リムさんには身体的な特徴を意識させない沈着な雰囲気が漂っていると話す。指導に当たるワッソン教授は「最初は腕がないことに気が行くが、彼女があまりに落ち着いていて有能なので、5分も経てばありのままを受け入れるようになる」と話す。
凄いですね。本人がよほどエネルギッシュでパワフルでないと、とても出来ないことだと思います。
しかし知識は蓄えることが出来ても、手技は片手ではできないことばかりのような気もしますが。採血1つとっても、どうやって片手で行うのか大変疑問です。小児科という、最も過酷な科の1つを選んだことに挫折せず、頑張っていいお医者さんになってもらいたいと思います。
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