ビル・クリントン(Bill Clinton)前大統領は8日、開発途上国のエイズ(HIV/AIDS)患者向け抗レトロウイルス2次治療薬の費用を大幅削減する、ジェネリック薬品会社2社との契約について発表した。
クリントン前大統領によると、途上国に予防・治療薬を供給するための国際支援計画「UNITAID」と、ジェネリック薬品製造会社のCiplaとMatrixの協力で交わされたこの契約は、アフリカ、アジア、中南米、カリブ海の開発途上国66か国に影響を及ぼす。
2次治療薬は、1次治療薬に対し耐性が発現した患者に必要とされており、1次治療薬の10倍費用がかかる。
クリントン前大統領は、これは国の医療費予算への負担も大きく、またブラジルやタイなどの中所得国にとっては負担できるものではないとし、今回の発表はこのような問題に対応するもので、交渉により2次治療薬の費用は低所得国では平均25%、物価の高い中所得国では50%値下げされると述べた。
おー、クリントン氏は国の利益より世界全体のことを考えての発言を。この問題は下記リンク先を読んでからだともっと分かりやすいと思います。
タイが無許可でHIVのコピー薬を作ろうとしてアメリカがブチキレる
ただアメリカの経済界からの非難は凄いことになりそうです。クリントン氏の行動に報いるためにも、まずHIVに対する正しい認識、そして拡大防止に努めることに専念しなければなりませんね。