小林製薬は11日、アレルギー物質として表示義務のある原料名を表記せずに栄養補助食品約8万4000個を通信販売し、「全身に発疹が出た」「かゆい」など苦情が全国から約80件あったと発表した。同社は商品を自主回収し、代金を返す。
回収対象は、2001年10月発売の「セラミド」と、05年5月発売の「アトなしヘルプ」。原料名の「カゼインナトリウム(乳由来)」の表示が欠落していた。
セラミドは肌に潤いを与える効果を、アトなしヘルプはアトピー症状の緩和をそれぞれうたっている。
同社は「ご迷惑をおかけし、おわび申し上げる。再発防止に万全を期します」と話している。
アレルギー症状を起こす物質が入っていたんでしょうね。製薬会社ってこういうのが大変だと思います。効果はあっても、誰かには副作用として生じてしまうわけです。
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