別府市の「木之元製菓」(木之元博代表)が製造した「ハチミツせんべい」を食べた杵築市内の女児(7っ)が、一時、呼吸困難になっていたことが十五日、分かった。せんべいには食品衛生法で「アレルギー特定原材料」として表示が義務付けられている落花生が使われていたが、袋に表示はされておらず、落花生にアレルギーがある女児は知らずに食べてしまった。県は木之元製菓に自主回収を指示した。
県食品安全・衛生課によると、女児は十四日午後、せんべいを食べ、別府市内の病院で点滴治療を受けた。十五日になり、家族から届けを受けた別府県民保健福祉センターが調べた結果、粉末状の落花生を生地に練り込んでいることが分かった。
「ハチミツせんべい」は一袋・三十五枚入り。一日二百袋を大分、別府、杵築各市と日出町内の「マルショク」、県内の「新鮮市場」、豊後大野市内二カ所の農産物直売所に出荷していた。
木之元代表は「女児をはじめ、皆さんに大変な迷惑を掛けた」と謝罪。「創業以来約四十年、他社がまねできない隠し味として使っていた。表示義務や、アレルギーのある人が食べる危険性について、認識が足りなかったと深く反省している」と話している。
食品(容器包装に入った加工食品)中のアレルギー物質は二〇〇一年度の法改正で落花生、そば、卵、乳、小麦の五品目の表示が義務付けられた。ほかに牛肉、大豆、ゼラチンなど二十品目も、できる限り表示するよう推奨されている。
知識不足ゆえのこの事態。命が助かっただけ幸いでした。
隠し味を明記する必要はないかもしれませんが、アレルギーの起こりやすい食品を使った場合は、強調してしかるべきだと思います。何を使われているか分からない商品が食べられない、というのはアレルギー疾患をもつ親にとっては心配の種ですからねぇ。安心して口にいれてあげられるものづくりを、目指してください。
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どうすればアレルギーになるんですか?
生まれつきだと思います