2007年05月17日

卓球ラケット用の接着剤でアレルギーを呈し意識不明の重体に

卓球ラケット接着剤で意識不明 アレルギー症状

 厚生労働省は10日、卓球ラケット用の接着剤を使っていた岡山県の40代男性が3月、アレルギー症状を起こし、約2週間にわたり意識不明の重体となったと発表した。

 接着剤には天然ゴムや有機溶剤が含まれ、男性は揮発した成分を吸い込んだらしい。卓球用の接着剤で同様の事故の報告はこれまでなく、厚労省は販売元の卓球用品メーカー「タマス」(東京)に回収を指導。男性は現在も入院中だが、意識を回復し快方に向かっているという。同省は10日、自治体や日本卓球協会などに通知を送り、接着剤を使う場合は換気に注意するよう呼び掛けた。

 厚労省などによると、男性は3月中旬、自宅で接着剤をラケットに塗っていたところ気分が悪くなり、呼吸困難を起こし意識不明となった。腎不全や肝機能障害も発症、約2週間後に意識を回復した。4月24日、医療機関が厚労省に報告。原因物質は不明で、同省が調べている。

 接着剤は商品名「スーパーロング・チャック」。ラケットにラバーを張るために使われ、平成17年10月までに約11万8000個が出荷された。現在は販売しておらず、製品の大半は既に使用されたとみられる。



 確か卓球の接着剤にはシンナーだか何だかの有機溶剤が含まれていまして、これをラバーにしみこませることによって、よりボールのスピードを増すことができるわけです。しかし環境に悪いなどの理由から、記事中にもありますように廃止の方向に向かい、現在では同様の接着剤は無害な水溶性になりました。

 このアレルギー、もしかしたら溶剤ではなく天然ゴムのほうかもしれませんね。ラテックスアレルギーの場合、ちょっと触っただけでアナフィラキシーショックを起こす場合もあるそうですし。いや、それだったら卓球なんぞできないか。

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posted by さじ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚
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