牛乳が湿ったボール紙みたいな匂いがするって? それはスーパーマーケットの乳製品売り場の明るい照明が原因なのだ。
ミズーリ大学食物科学のロバート・マーシャル教授は「透明な容器に入った牛乳を蛍光灯から数センチの場所においておくと、2〜4時間でかすかに酸化した匂いがするようになります。そして12時間たつとはっきり匂ってくるのです」と語った。
牛乳の容器を蛍光灯に近づければ近づけるほど、また長時間になるほど、酸化臭がするようになる。
酸化作用は牛乳の栄養的価値にはほとんど影響がないし、またバクテリアとも無関係だが、蛍光灯はリボフラビン(ビタミンB2)とアスコルビン酸(ビタミンC)を不活性化する。しかし、悪影響を及ぼす光の波長をブロックする脂肪のレベルが高いため、牛乳全体には影響はほとんどない。
透明なガラス容器に入っている牛乳は、透明なプラスチックの容器に入っている牛乳より速く香りが飛んでしまう。不透明な紙パックは光の影響を受けない。
日本は不透明な紙パックなのでこれらの現象は起きないのですが、瓶の牛乳じゃないと飲む気がしないという方は参考にしてみてください。
そもそも日本って奥のほうから取る傾向にありますよね。賞味期限も1日でも早いものを買うっていう。でも欧米では確か手前から取る習慣だったような気がします。確かに賞味期限の早いものから次々買っていく習慣のほうが、店側にも消費者側にも合理的な考え方です。
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