東京都は、違法ドラッグの成分の一部を組み替えて摘発から逃れる手口を封じる新たな薬物対策に乗り出すことを決めた。薬物の基本的な化学構造そのものを禁止対象にし、成分が異なっても基本構造が同じ場合は規制できる仕組み。05年3月に全国に先駆けて施行した薬物乱用防止条例を改正する考えで、違法ドラッグの類似品規制が実現すれば全国初となる。
都条例は、9成分を禁止薬物に指定しスタート。国も4月施行の改正薬事法で、この9成分を含む計31成分の製造販売を禁止するなど違法ドラッグ対策は強化している。
一方で、条例や法律が成分で違法と規定している現状を逆手に取り、含有する成分を替えて同じような薬物を製造する手口が横行。法に基づく処分ができないことから、類似品が次々と生み出される状況になった。
このため、都は薬物の規制を成分ではなく、基本的な化学構造で規定できないか検討を開始。技術的な判断や精査が必要なことから、今月下旬に有識者で作る都薬事審議会の専門部会に諮問する。審議会は、自治体独自の施行が可能か、どの化学構造式を禁止するかなどを検討し、今秋をめどに答申する。
妥当なところでしょう。化学構造を見極めるコストはかかるでしょうけれど、未成年保護のためにはそんなこと言ってられないですからね。彼らは好奇心から手を出してしまいがちですが、何のプラスにもなりませんからねぇ。そんなにハイになりたいなら2,3日徹夜でもすりゃいいのに。笑
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