2007年05月09日

災害時に妊婦を優先的に救助するための指針を学会が作成

災害時救助:「妊婦優先」配慮を 学会が指針づくり

 災害時に妊婦や胎児をどう救護するかを示す指針づくりを、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会が共同で進めていることが分かった。大規模被災地では多数の母児が被害を受ける可能性があるが、負傷者救助の優先順位を決める「トリアージ」の区分には、要救護の女性が妊婦である場合が考慮されておらず、改善を求める声が挙がっていた。指針には、妊婦なら優先順位を上げることや、搬送・処置にあたっての注意点が盛り込まれる予定だ。

 ガイドラインの作成委員会は、妊婦の性器出血、下腹痛がひどい場合や外傷があったり破水している場合には搬送の優先順位を上げる方向で議論を進めている。また、妊婦の状態に応じた搬送や処置の注意点▽応急救護施設に女性の妊娠の有無や胎児の大きさを調べる超音波機器または胎児の心音聴取機材を整備する▽妊婦はできる限り産科や新生児科がある病院に送る−−などの内容を盛り込むことも検討している。

 兵庫県産科婦人科学会などの調査によると、阪神大震災で死亡者が多かった神戸市の東灘、灘、長田の3区では、地震後に産科施設の7割が休診したほか、震災後約3カ月間に生まれた新生児のうち9%の出生場所が不明で、多くの母児が傷害を負っていた可能性がある。

 委員会メンバーの松田秀雄・防衛医科大助教は「災害時の妊婦の救護についてひろく周知されたガイドラインは、海外でも知られていない。実現可能でシンプルな基準を示し、妊婦や胎児の命を守ることについて、社会の意識を高めたい」と話している。



 トリアージタッグによる分類を簡易化して表すと以下のようになります。

黒 カテゴリー0:死亡、もしくは現状では救命不可能とされるもの。
赤 カテゴリーI:生命に関わる重篤な状態で、救命の可能性があるもの。
黄 カテゴリーII:生命に関わる重篤な状態ではないが、搬送が必要なもの。
緑 カテゴリーIII:救急での搬送の必要がない軽症なもの。

 厳密に言えば疾患ごとに緊急性を要するものかどうか取り決められている(参考にしている)んですが、確かに妊婦云々のくだりはなかったように思います。生命に関わるかどうかという点で分類するのも難しいですね。ですが間違いなく緊急性の高いものなので、うまく救命救急と折り合いがつけばいいんですが。

関連:
医学処 災害時はパニックより「大したことない」という心理のほうが危険
医学処 救急車の必要性に順位をつける「トリアージ制」を導入する


広告
posted by さじ at 02:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。