2007年05月07日

赤ちゃんポストの設備が完成。まずは情報交換と相談を。

赤ちゃんポスト 熊本・慈恵病院が設備公開

 熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)の「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」が1日完成し、同日午後、マスコミなどに設備を公開した。

 扉の内側には保温器付きのベッドが置かれた新生児相談室がある。扉が開くと同時にセンサーが作動。スタッフにブザーと青い回転灯で知らせ、カメラが新生児の様子を映し出す。スタッフはすみやかに相談室に駆けつけ、新生児を保護する。

 扉の横に電話などによる相談を呼びかけるメッセージが書かれているほか、病院の敷地内には行政機関の相談窓口を知らせる看板なども設置されている。

 蓮田理事長は「預けることが問題解決にはならない。相談してもらえば、道が開ける。お母さんの心に将来残る悲しみや苦しみが減り、赤ちゃんにとっても幸せにつながる。(相談する)勇気を持ってほしい」と話した。今後、市や県とも毎月1度は情報交換をしたいとしている


慈恵病院に相談相次ぐ=訪問など約30件、県外からも−赤ちゃんポスト・熊本

 国内初の「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)ができた熊本市内の慈恵病院には、「生まれたら預けたい」などという相談が既に寄せられている。「捨て子助長につながる」と批判も強いポストは運用開始まで約1週間。蓮田太二理事長は「極力使われないよう相談で解決したい」とする一方で、家庭環境や経済的事情で育児が困難な女性の多さに驚きを隠さない。

 慈恵病院は昨年11月、赤ちゃんポスト設置の計画を発表。これ以降、出産直前に相手の男性が姿を消し途方に暮れるなど、県内外から同病院に相談に訪れたり、電話をかけてきたりした女性の深刻な相談件数は約30件に上る。



 なんというか、これを見て捨て子を助長するとか言っている人と、病院内スタッフとの間で、精神性の高さの違いが伺える。病院でこうのとりのゆりかごを信じている人たちは、子は親が育てるもの、ということなんぞ当たり前だと踏まえた上で、虐待や捨て子の現状を真摯に考えているんだと思う。だからこそ「まずは相談で解決したい」と言っているわけで。

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posted by さじ at 09:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖
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