2007年05月02日

日大医学部の三木基弘が爆弾を作った理由は大学への復讐

日大医学部5年、爆弾に走った理由は…

 さて、今回の傍聴記は4月19日に行われた三木基弘被告人の初公判。罪名は、激発物破裂・脅迫。事件は07年2月14日、日大医学部5年三木基弘(当時24)が医学部本館地下1階にある5年生用準備室で、ロッカー内に置いたガスボンベを爆発させ、また、医学部に脅迫文を送りつけたというもの。爆発物はガスボンベ2本と電気コンロ、タイマーなどで作った時限発火式だった。爆発があった3日後には「デモンストレーションだ。今度はすごいことになる」などと書いた医学部宛の脅迫状を郵送した。

 弁護人 「犯行の2週間前、医学部の教授と会食があったんですよね? それは全員が行うんですか?」
 被告人 「3人ずつ。全員行います」
 弁護人 「そこで、教授に何て言われたんですか?」
 被告人 「“基礎医学をやるなら、ある程度の頭のレベルが必要だ。そのレベルに達してるのか?”と。そして、自分が基礎医学を極めたいという主旨を伝えると“そういうことをこの大学でやられても困ってしまう”と」
 弁護人 「そう言われてどう思いました?」
 被告人 「自分が今までやってきたことが否定されたような…悲しい気持ちになりました」
 弁護人 「学生の7割以上は臨床医学の方をやるそうだけど…」
 被告人 「臨床医学は大事ですが、それを支えるのは基礎医学なんだ、と問題意識を持ってました…」

 弁護人 「その後の脅迫状は?」
 被告人 「翌日、病院の図書室で(他の生徒が)バカにしてるような感じで話してまして、自分がバカにされた気がしてしまって…」

 結局、大学は自主退学したそうな。理性が吹っ飛んで、ガスボンベで教室内を吹っ飛ばし、将来まで吹っ飛ばしてしまうとは。それにしても、これだけ勉強してきた被告人が「バカだった」と述べる姿は物悲しいもんだ。バカって知識量じゃなく、社会性があるかないかってことなんだな。



 日大医学部は基礎医学に否定的か。まー確かにそういうことをやるなら国立の病院に勤めないとダメかなって気もしますが。私立はやはり結果を出さないと世間に評価してもらえませんからね。

 でも基礎医学はとても大事です。

 自分がバカにされたような気がする、というのは被害妄想ですね。おそらく自分の将来のこととか考えるうちにストレスが溜まり、軽い抑うつ状態になっていたのではないかと。発散のさせ方を間違えてしまいましたが。

 詳しい裁判内容は記事リンク先をご覧下さい。

関連:
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posted by さじ at 12:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大学
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