2007年04月26日

フルオロキノロン系抗生物質などの効かない淋病が急増中。

米で薬効かない淋病急増 対策センターが勧告

 米疾病対策センター(CDC)は、淋病を引き起こす淋菌に薬が効かない耐性菌が急増してきたため、フルオロキノロン系の抗生物質を使用しないよう米国内の医療関係者に勧告した。有効なのはセファロスポリン系だけとなり、CDCは「新しい抗生物質の開発が急務だ」としている。

 全米26の都市を対象に昨年実施した調査で、男性の淋病患者に占めるフルオロキノロン耐性淋菌の割合が、使用を控える基準の5%を超える6.7%になっていた。2001年調査(0.6%)の約11倍に急増した。

 淋病は米国でクラミジアに次ぎ2番目に多い性感染症で、毎年約70万人が新たに感染するとされる。ペニシリン系やテトラサイクリン系抗生物質には既に耐性で、これまでフルオロキノロン系が第1選択薬だった。



 オオウ。性病で耐性を持つって怖いですね。淋病は、オーラルセックスでも咽頭などに感染するので、症状は多彩です。男性は排尿時に痛みを伴うのですが、注意すべき点としては、女性は無症状であることのほうが多いという点です。つまり感染していても分からない、と。しかしその菌は悪さしないかというとそういうわけではなく、より深部に菌が移動して、内蔵に炎症を起こしたり、不妊症の原因になったりします。

 加えて、今回のニュースでは、その治療薬が効かなくなった、と。末恐ろしい話です。海外の話ではなく、性病ですので、国際交流によって日本にももたらされる可能性は大いにあります。感染予防が第一です。

関連:尖形コンジローマってどういう病気?
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posted by さじ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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