2007年04月23日

キリスト教の儀式で、狂犬病に感染するおそれが出てくる。

キリストの受難を称えて狂犬病になるおそれが……

 キリストの受難の日である聖金曜日に、フィリピンでは敬虔な信者が背中を切り裂き、傷口を鞭打つが、今月初め、こうした信者の1人が狂犬病のウイルスに感染して死亡した。この儀式ではナイフを信者が共有するため、他の信者に感染するおそれがでてきた。

 パンパンガ州で行われる儀式で、信者たちはまず、同じナイフで背中を切り、それから傷口がぐちゃぐちゃになるまで竹の鞭で背中を打つ。この儀式では、キリストの受難を印象づけるために、自主的な磔も行われる。

 同州の政府機関の医師によると、ウイルスに感染したおそれのある信者103人に狂犬病予防ワクチンが配布された。

 狂犬病は通常、ウイルスに感染した動物にかみつかれることで感染する。感染してからインフルエンザのような初期症状が出る期間は通常3〜12週間だが、2年以上潜伏することもあるという。

 カトリックの信者が大半のフィリピンで、聖金曜日の儀式が始まったのは1962年、ある小さな村でのことだ。それがだんだん広まり、いまではマスコミと観光客の注目を集めている。



 なんだ、別に伝統ある行事ではなくて、どちらかというと民間のイベントみたいですね。キリストと同化しようとする試みか。わざわざ同じナイフでやる必要もないと思うんですが…。

 日本でも昨年、数十年ぶりに狂犬病が出現して騒ぎになりました。海外に行かれる方、ご注意ください。日本は安全ですが、海外はまだまだウイルスが潜んでいますから。

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posted by さじ at 01:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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