赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールに、目の血管を拡張させる機能があることを、旭川医大などの研究チームが突き止め、大阪市で開催中の日本眼科学会で20日発表した。
成人の失明原因でトップを占める糖尿病網膜症をはじめ、血流障害による病気の予防効果が期待される。
研究チームは、がんの抑制効果が報告されているレスベラトロールに着目。人が赤ワイン3〜4杯を飲んだ場合の血中濃度に相当するレスベラトロール溶液を作り、ブタの網膜血管を5分間浸して血管の直径を測定したところ、通常の状態から約1・6倍にまで拡張した。
同様の効果は、血中のコレステロールを低下させる「スタチン」にもあるが、スタチンが血管内皮に作用するのに対し、レスベラトロールは、血管内皮とその外側にある平滑筋の両方に作用し血管を広げていた。
研究チームの長岡泰司・同大講師(眼生理学)は「人間で同様の効果が得られるかどうか確かめ、目の病気を予防する薬の開発につなげたい」と話している。
赤ワイン系統が取り上げられるたびに言ってますが、赤ワインを飲んだからといって決して糖尿病性網膜症にならないというわけではありません。むしろ赤ワインを飲みすぎたことによるリスクのほうが大きいので、勘違いなさらぬよう。何事もほどほどが一番です。
肥満予防にも効果ありとされているレスベラトロールですが、下記リンクも参照してください。
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