富士フイルムは12日、フィルム製造で培ったナノテクノロジー(超微細技術)を活用して、効き目の長い「塗る抗がん剤」の開発に着手すると発表した。米バイオベンチャーのキャンジェン・バイオテクノロジーズ(メリーランド州)と共同で臨床開発を進める。5年以内の実用化を目指す。富士フイルムの医薬品第1号となる見通し。
塗り薬の基剤にはフィルムの主材料であるゼラチンを使う。遺伝子を組み換えた酵母を使って体になじみやすいゼラチンを作ることに成功、これをがん治療に活用する。牛由来の一般的なゼラチンと異なり、牛海綿状脳症(BSE)など感染症の恐れがない。
ほー。医薬品業界にも来たんですね、富士フィルム。抗がん剤というか、モルヒネなどを貼って使用することはありますが。結構皮膚から浸透させるだけでも効果があるという話もありますし、期待できそうです。