2007年04月14日

諏訪マタニティークリニックで、死んだ夫の精子による出産を公表

亡夫の凍結精子で体外受精、出産を公表 長野の根津院長

 諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘院長は11日、死亡した夫の凍結保存精子を使い、体外受精させる「死後生殖」を2例実施していたと公表した。1例は04年に出産したが、もう1例は妊娠しなかったという。死後生殖について最高裁は06年、生まれた子どもと亡夫との親子関係を認めない判断を示している。日本産科婦人科学会も14日、死後生殖を禁じる指針を総会で了承する。

 根津院長によると、1例目は西日本に住む当時30代の女性で、亡夫の母親と来院した。別の医療機関で不妊治療のため凍結しておいた精子を持参してもらい、03年に妻の卵子と体外受精させた。子どもは別の医療機関で出産したという。

 根津院長は、夫が生前、死後生殖に同意していたことを実施の条件としているというが、02年のケースは「夫の同意は、状況から推定できる」と判断したという。もう1例はその後、別の女性に実施したが妊娠しなかった。

 死後生殖をめぐっては、凍結精子を用いて生まれた子どもの認知を求める3件の訴訟で、最高裁は06年9月、いずれも請求を退けている。

 根津院長が死後生殖の実施を公表したのは、日本産科婦人科学会が14日に京都市で開く総会で、死後生殖の禁止を指針に盛り込むことへの抗議という。「国民の選択肢を奪う学会の指針は理解できない。目の前の患者を救う気持ちがない」と根津院長は話している。



 まー…確かに一個人のニーズにはこたえているわけですが、それって医療といえるんでしょうか。倫理を無視するならばES細胞を用いての、自分と同じ細胞をもった臓器を生成したり、移植したりすることも可能でしょうし、クローンだって当然できるわけです。だから軽んじることはできないものだなと思うわけです。

 まぁこの病院のように、そういったことをあえて実行することで、社会の法整備を加速させようという試みもアリなのかもしれませんが、もし法整備が進まなかった場合、その患者さんが不幸になりますよね。そこらへんのインフォームドコンセントが難しそうです。おそらく親も覚悟の上なのでしょうけれど。

関連:死んだ夫の精子で体外受精→子の親として認知できる?できない?


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posted by さじ at 22:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖
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