日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)は7日、1146グラムという低体重で生まれた男児に心臓手術を行い、成功したと発表した。
男児は双子の二男。生まれつき心臓の大動脈と肺動脈の位置が逆になっている「完全大血管転位症」で、手術時には1103グラムまで体重が減少していた。
心臓の動脈の位置を替える手術としては、世界で最も小さな体重での成功例となる。従来の最小記録は、米カリフォルニア州で行われた、体重1340グラムの赤ちゃんへの手術だった。経過は順調で、1、2週間後には退院できるという。
心臓移植などの、法整備されていなくて不可能なものを除けば、日本も世界に誇れる医療技術を持っているんですよね。
参考:完全大血管転位症の低体重児、心臓手術に成功
上記は、昨年、日赤で行われた手術です。更に少ない体重の赤ん坊の心臓も治療してしまうとは。まだまだ医学は病気と闘って負けることも多いですが、それでも以前より確実に、多くの命を救えるようになっていると感じます。勿論それは、闘って亡くなった患者さんから授かった経験や技術が蓄積されて育っているんだということを忘れてはなりません。
関連:医学処 完全大血管転位症を治療するためアメリカへ向かう途中の日本で手術成功