2007年04月07日

助産に関して、看護師による内診を認めない方針を貫く

看護師の内診認めず・無資格助産で厚労省が通知

 堀病院(横浜市)の無資格助産事件で元院長らが起訴猶予になったのを受け、厚生労働省は2日までに、出産時の看護師の業務について「自らの判断で分娩の進行管理は行うことができない」と明記した医政局長名の通知を都道府県に出した。

 同省が2002、04年に鹿児島、愛媛両県に出した内診禁止の通知で内診の定義に挙げた「子宮口の開大、児頭の下降度などの確認、分娩進行の状況把握」などは「今回の通知にある『分娩の進行管理』に当たる」(看護課)としており、看護師による内診は認められないとする従来の見解を追認している

 看護師等の業務については「医師または助産師の指示監督の下、診療または助産の補助を担い、産婦の看護」と説明、具体的には内診以外の妊産婦の体調管理、各種モニターの数値チェックなどが想定されるという。

 同省は「医師、助産師、看護師等が互いの業務を尊重し連携することで医療体制の整備につなげてほしい」(看護課)としている。



 助産師という資格がある以上テリトリーに踏み込むなということですかね。なら産科医療に関する規制をもう少し緩和してもらわないと、ただでさえ助産師も看護師も不足しているというのに…。規則ばかりあっても実際にお産できる現場が減ってしまいますよ。規則違反とはいえちゃんとお産を年に何件も行っていた堀病院のほうが現状としては立派、ということにもなってしまいます。

 厚生労働省の皆さん、なにとぞ現状をよくする工夫を。例えばこれからの看護学生には内診に関することも教えるとか…。テリトリー争いをするより、行き詰っている産科医療を良くする方向に動かないといけません。

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posted by さじ at 01:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖
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