厚労省は29日、75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度では、1人でいろいろな病気を抱える患者について「総合的に診る医師が必要」として、かかりつけ医による在宅医療が重要との「基本的な考え方」を社会保障審議会特別部会に示し、了承された。
2008年度から始まる同制度について、訪問診療など在宅医療の重要性を強調し、地域における医師、薬剤師、看護師らが患者の情報を共有しつつ、協力してチームとして対応する必要性を提言。これを実現するため、関係者と連携しながら、場合によっては別の専門医を紹介したりする総合的な医師が必要とした。介護保険との一体的サービスや、本人の生活や家庭状況を踏まえた医療提供も不可欠だとしている。
診療報酬に関しては踏み込まず、抽象的な内容となった。同部会は4月以降、この考え方に沿って診療報酬で評価すべき内容について審議を深め、8月にも後期高齢者の新たな診療報酬の骨格をまとめる。
太古の昔より継続する医者のかたちとしては最も基本でありながら、現在の日本の医者は何かの「スペシャリスト」ばかりになっています。それも1つの医療の形としてはいいと思うんですが、高齢者の多い田舎などを軽視している感は否めません。
ですが近年、「家庭医」という制度も見直されています。かかりつけの医者、そして何でもこなす「ジェネラリスト」という概念ですね。多くの人が欲するのは専門医でしょうが、例えば体調が悪いとか、ちょっと気になるとか、あとはやはり何でも知ってる医者というものは心強いものです。勿論幅広い知識を必要としますが、それゆえにやりがいのある職であることも間違いないでしょう。
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