2007年04月01日

殺菌してない「生乳」には食中毒の原因となる菌が含まれている

生乳による健康リスク

 生乳(殺菌していない乳)にはさまざまな有害菌が含まれており、食中毒や死亡の原因となることもあると、米国疾病管理予防センター(CDC)および米国食品医薬品局(FDA)が消費者に注意を呼びかけている。

 CDCによると、1998年から2005年5月までの間に、未殺菌乳やそれを原料とするチーズによる食中毒が45件発生しており、1,007人が体調不良を訴えたほか、104人が入院、2人が死亡した。未報告の事例も含めると、正確な発生数はさらに多いと考えられる。生乳による食中毒の症状は、乳に含まれる菌の種類によりさまざまであるが、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、頭痛および体の痛みなどがある。

 生乳を支持する人は、殺菌乳に比べ生乳の栄養価が高いことや、生乳には本来抗菌性があるため殺菌は不要と主張しているが、FDAおよびCDCは、このような主張を裏付ける根拠はないとの見解を示している。

 1987年以来、FDAは人の食用を目的に作られる乳および乳製品(いくつかの熟成チーズ類を除く)をすべて低温殺菌することを要求している。



 搾ってすぐに飲むとかならば大丈夫なんでしょうけれど、生乳を大量生産して市場に出すとなると、やはり問題のように思います。抗菌性はあるといっても菌を0にすることなど不可能でして、それを放置していたら、たとえある程度の殺菌力はあっても繁殖してしまいますよねぇ。

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posted by さじ at 02:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 感染
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