主に不妊治療による双子や三つ子の多胎妊娠で、異常のある胎児を選んだ減胎手術を行ったことがわかった諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘院長は8日、大分県別府市で開かれた日本受精着床学会で、実施例の詳細を発表した。
胎児の異常を理由に行った36件のうち18件(半数)が、日本産科婦人科学会(日産婦)が、体外受精での多胎予防を強化した2008年以降の5年間に行われていた。
超音波検査などの出生前診断の普及で、胎児の異常が見つかるケースが増えていることが背景と考えられる。
発表によると、同クリニックは1986年から2013年2月末までに1001件の減胎手術を実施した。921件(92%)は、他施設で多胎妊娠がわかり、受診したケースだった。
こういう医師としての志し高い人は好き。
問題を棚置きして、倫理だ何だと言って、なーんにも進んでないのは、愚の骨頂ですからね。
多胎妊娠して、片方に異常が見つかって、両方とも生かしておくと母子ともに危険ならば、現実的に、特に現場の当事者家族や医師からすれば、やらざるをえないでしょう。それを咎めるほど、人間は達観しちゃいませんわな。
この件も、生み分けだ何だと批判されてるんでしょうか。批判してる人がいるとすると、その人の優先順位は一体何なのか、非常に興味深いです。