世界的に有名なブラックカラント(黒すぐり)味の清涼飲料水「ライビーナ」の広告が、実際より多くビタミンCが含まれているように消費者に誤解を生じさせていたことが判明し、問題になっている。きっかけとなったのは14歳の女子学生ふたりによる調査だった。
ライビーナはグラクソ・スミスクライン社(GSK)が製造するシロップベースの清涼飲料水。高校生のアンナ・デヴァタサンさんとジェニー・スオさんは2004年に「ライビーナのブラックカラントはオレンジの4倍のビタミンCを含む」という広告の主張が本当かどうか、実験を行った。
ふたりは、ライビーナにビタミンCがほとんど含まれておらず、あるメーカーのオレンジジュースにはライビーナの4倍かそれ以上のビタミンCが含まれていることを発見した。
「はじめは自分たちがどこか間違えたんだろうって思ったわ」と、現在17歳のデヴァタサンさんはニュージーランドの新聞に語っている。
GSKニュージーランド支社の広報担当者は、裁判を控えていることを理由にコメントを拒否した。
1930年代に発売され、第二次世界大戦中の英国の子どもたちに飲まれたライビーナは、現在は世界22カ国で販売されている。
GSKは当初デヴァタサンさんとスオさんの苦情を相手にしなかったが、公正交易監視機関コマース・コミッションが動いた。
現在、紛らわしい広告に関する15件の容疑がオークランドの法廷の判断を待っており、GSKには最大300万ニュージーランドドル(およそ2億5000万円)の罰金が科される可能性があるという。
どのような方法でビタミン量を測定したんでしょうね。14歳でここまでやってしまうとは。疑問に思ったことを深く追求する姿勢は、将来の伸びを感じさせますね。
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