食品メーカーのフジッコは13日、カスピ海ヨーグルトに含まれる特定の乳酸菌に、アトピー性皮膚炎の悪化を抑える作用があることがマウスによる実験で分かった、と発表した。28日から始まる日本薬学会の大会で発表する。
背中に薬を塗ってアトピー性皮膚炎を起こしたマウスで実験。カスピ海ヨーグルトに含まれる乳酸菌「クレモリスFC株」を食べさせなかったマウスは、炎症部分の皮膚の厚みが正常のマウスの約1・8倍になった。一方、クレモリスFC株を餌に混ぜて与えたマウスは1・5倍以下に抑えられたという。
フジッコは「今後、人体での反応も調べたい」と説明している。カスピ海ヨーグルトは独特の粘りで知られ、カスピ海と黒海に挟まれたカフカス地方の伝統的な食品。
アトピー性皮膚炎だけでなくストレス性の皮膚炎にも効くそうです。
カスピ海ヨーグルトは京都大学名誉教授の家森幸男先生が日本に持ってきたものです。先生の凄いところは、この種菌を営利目的で利用しなかったという点です。カスピ海ヨーグルトは、牛乳を継ぎ足せばいくらでも作れるのが特徴で、そのために人から人へ、日本全国に広まりました。今ではフジッコで純正種菌とヨーグルトメーカーを販売しております。実は私も作り続けています。煮沸消毒が面倒なのでそこらへんを考慮した新ヨーグルトメーカーの登場に期待しております。
先生いわく、日本は飽食なのにカルシウムが不足している。寝たきりや骨粗鬆症の予防のためにも、カスピ海ヨーグルトを食べて長寿を実践してほしいとのことです。カスピ海ヨーグルトに馴染みのなかった方、是非一度御覧になって下さい。
参考:カスピ海ヨーグルトオフィシャルサイト
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