2007年03月23日

インフルエンザにタミフルを乱用するべきでない

はるか遠い古代には、病気は悪魔の仕業と考えられていた。

医師は魔術師のような色彩が濃かったが、医学を科学として確立したのがギリシャのヒポクラテスだった。この「医学の祖」の時代から現代までに、医学、医療は大きな進歩をとげた

その現代医療の現場が、ひとつの薬の使い方を巡って混乱しかねない状態に陥った。インフルエンザ治療薬タミフルを服用した十代の患者を中心に、飛び降りや転落といった異常な行動が指摘されている。厚生労働省は、原則として十代の患者には使わないこととしたが、十歳未満ならいいのかといった疑問や戸惑いが起きている

日本では、昨年度に860万人がタミフルを服用したという。そのカプセルを飲んだひとりだが、確かに高熱が急速に治まった記憶がある。しかし今回のように年齢で制限する事態になるとは思ってもみなかった。厚労省と製造販売元は異常行動との関係を更に詳しく調べ、速やかに公表してほしい

ヒポクラテスは「病を治すものは自然である」という説を立てたという。治療法として自然の回復力を重んじつつ、病人や症状についての注意深い観察の大切さを説いた。

ひとりひとりの患者の症状をよく診る。そしてその患者にふさわしい処方をすることを、現代のヒポクラテスたちには期待したい。(天声人語)



インフルエンザと、高熱による若年者の脳症には密接な関係があります。しかし若年でなければ大丈夫だとされていますので、タミフルは年齢による制限を設けたのだと思います。

しかし…タミフルが転落に関与しているかどうかは未だ医学的にわかっていないわけで、それを現場の医師が加担しているように発言するのはおかしな話です。医学生まで持ち出すのは意味不明。

本来インフルエンザは自然治癒力で治るもので、この識者の論でいくなら、タミフルは処方しないほうがいいわけです。では病院に行ってインフルエンザと診断されてタミフルを処方されなかったとしたら、暖かくして寝てくださいと言われたら患者はどう思うでしょう。

また、もしタミフルを処方せず高熱によってインフルエンザ脳症になったとしたら、親としてはどう思いますか。そしてその責任は誰に押し付けるのでしょう?

インフルエンザに対する最低限の正しい知識を国民に伝えることもメディアの役目なのではありませんか


広告
posted by さじ at 20:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。