キャリア10年超の中堅の女性産婦人科医の半数がお産の現場から離れている――。産婦人科医不足が問題になる中、日本産科婦人科学会の調査で19日、女性医師の現場離れが進んでいる実態が明らかになった。特に子どもがいる医師にその傾向が強い。若い産婦人科医は半分以上が女性。長時間労働など働く環境が改善されないと、第一線で働き続けることは難しく、お産の担い手不足がさらに深刻化することが予想される。
調査は昨年12月〜今年2月、全国の大学病院の産婦人科105施設を対象に実施、87施設から回答があった。
各施設に所属する医師の勤務先が、お産を扱う施設か、不妊治療などその他の婦人科診療のみを行う施設かを、経験年数ごとにみると、女性の場合、5年目までは82%がお産を扱う施設だったが、6〜10年は61%、11〜15年だと52%に下がった。男性はいずれの経験年数でも80%以上。
子どもの有無でみると、子どもがいない女性医師がお産を扱っている割合は4分の3だが、子どもがいると半数を割り、子育てがお産の現場から離れる要因となっていることがわかった。
産婦人科医は若い世代ほど女性の割合が高く、同学会の会員のうち、30歳未満で7割、30〜39歳も5割を占める。調査を担当した東京都立府中病院の桑江千鶴子医師は「この状況が続けば産婦人科医療は持たなくなる。子育ての環境整備、働き方の見直しなどの対策を、社会全体で考えていかなければならない」と指摘している。
子育てしつつ、あの過酷な現場で働き続けるのはやはり「燃え尽き」てしまうでしょうねぇ…。
記事中にもありますように、若い産婦人科医には女性も増えてきました。おそらく、今の医学生の中でも産婦人科志望の女性は多いと思います。やはり本能や母性の関係もあるのでしょう。
しかし残念ながら、産婦人科の現状は女性医師にとっては余りにも過酷。男性医師であれば、診療報酬を改定するとかで、何とかメンタル的に持つかもしれませんが、女性医師の体力を考慮すると恐らく診療報酬改定程度では解決にならないと思います。
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