浙江省温嶺市第一人民病院に入院中の王さんは、120分も心臓と呼吸が停止していたのに奇跡的に生還した。
3月10日、通りに倒れた王さんは市民らの手により温嶺市第一人民病院に運ばれて来た。だがしかし、その時彼の心臓はすでに止まっていた。呼吸も停止し、瞳孔が開き、死亡の徴候が出ている。当番の許国斌(シュー・グゥオビン)副主任は病院の医師を集め、王さんに人工呼吸機を着け、電動ショックを繰り返し彼の心臓に与えた。
だが、30分経っても王さんにまったく反応はない。中国では、心臓や呼吸が停止してから医療処置を施して30分経過しても回復しないなら、死亡宣告を下すことができる。しかし、許国斌医師はまだ望みがあると直感。医師に引き続き電気ショックを与えるように指示し、人工呼吸も続けた。そのかいあってなんと120分後、王さんの心臓は鼓動し始め、呼吸も始まった。
現在、王さんの意識ははっきりしており、自力で呼吸もできるようになった。許国斌副主任は、「今回の奇跡的な生還は、王さんの倒れた場所が病院のすぐ近くであったことと、たくさんの通行人に発見されてすぐに病院に運ばれたことが幸いしたもの。少しでも遅れていたら生還は難しかっただろう」と説明している。
中国はたまに凄いですね。医療面での奇蹟がいくつ生まれたことか。心臓と呼吸が停止しても、すぐに処置を行えば、脳へ酸素を送ることはできます。そのための心臓マッサージ&人工呼吸なのです。この奇蹟は、心臓が再度動き始めたってことですよねぇ。何らかのきっかけで、動き始めるというのは考えられなくはないですが。医師の直感がなければ間違いなく「死亡」していたわけで、いやはや…。
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