抗生物質が効きにくいとされる多剤耐性緑膿菌に多くの入院患者が感染した埼玉県毛呂山町の埼玉医科大病院で15日、調査委員会が開かれ、04年1月から06年10月までに、感染患者5人が死亡していたことが新たに報告された。これまでの判明分を加えると、感染が死因につながったとはいえない事例も含め死亡した患者は11人になった。
新たに判明した5人のうち、04年に死亡した70代の男性患者について調査委員会は「感染と死因に因果関係がある」と断定。残る4人については「因果関係を否定できない」とした。
前回の院内感染報告については下記リンクを参照して下さい。
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