東京都板橋区の医療法人財団健康文化会「小豆沢病院」で昨年9月、同区内の男性患者(当時72歳)が胸腔内にたまった水を抜く処置を受けた際、誤って排液管が肝臓に刺さり、失血死していたことがわかった。
届け出を受けた警視庁志村署では、業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。
同病院によると、この男性は昨年9月7日、胸腰ついの圧迫骨折などで入院。同15日朝、呼吸不全に陥ったため、レントゲン撮影などをしたところ、胸腔内に水や空気がたまっていたことが判明、排液管で水などを抜き取る処置を男性医師(39)に受けた。
同病院では、胸腔内に水がたまったのは、人工呼吸の際に肺が損傷したためと判断、専門医のいる新宿区の大学病院に転送した。ところが、検査の結果、排液管が肝臓に刺さり、血が止まらなくなっていたことがわかった。男性は同日深夜、失血死した。
小豆沢病院の話「男性が当病院の処置を受けた結果、亡くなったことは遺族におわびしたい」
ドレナージの際に管が刺さる医療事故というのは、漫画ではよくネタにされていますが…。実際に起こると洒落になりませんね。移動させた時に刺さってしまったんでしょうか。再発防止を心がけてもらいたいものです。
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