6年以上前に心臓発作で倒れ、脳に損傷を負ってこん睡状態となったコロラド州の女性が、突然目覚めた。女性は家族と会話し、地元テレビ局の取材にも応じたが、3日後には再び意識が遠のいてしまったという。
クリスタ・リリーさん(49)は4日に意識を回復した。第一声は、母親への「私は元気よ」という言葉だったという。再び眠りにつく7日までの間に、一番下の娘(12)や3人の孫たちとも対面。テレビ局とのインタビューでは、「話し方を思い出すのが難しい」「(栄養チューブがあるので)食事には困らない」などと話した。
リリーさんは2000年11月に倒れた。これまでに4回目覚めたが、いずれも短時間だったという。主治医のランドール・ビョーク氏によると、リリーさんは当初のこん睡状態からいわゆる植物状態、さらに最小意識状態(MCS)まで回復したが、そこでとどまっている。MCSは意識不明ではないが、意味のある動作や会話はできない状態。今後も一時的に目覚める可能性はあるものの、脳損傷の程度からみて、それ以上の回復は難しいとみられる。
リリーさんの母親は「神様は、娘が元気であることを知らせるために、時々連れ戻してくださるのでしょう。感謝しています」と語っている。
何とも不思議な話。おそらく微妙な具合に血流の関係などで回復するのでしょうが…今の医学ではそれをコントロール術はないのでしょうねぇ。会話できただけに今後にも期待したいところ。
関連
医学処 20年間の植物状態から復活した人は、事故前にパキシル(抗うつ薬)を飲んでいた