中日新聞に37年にわたって朝刊漫画を描いてきた佃公彦さん(77)が、降板することになりました。昨年暮れから体調を崩して、パーキンソン病と診断され、絵筆が握りにくくなったためです。
佃さんは、1970(昭和45)年元日から中日新聞(東京では東京新聞)に「ちびっこ紳士」の連載をスタート。5000回に達した翌日の84年2月6日からは「ほのぼの君」に改題し、以後、最後の掲載となった本日付まで1万2997回にわたって描き続けました。
これだけでも大変な記録ですが、実は佃さんはそれ以前に東京新聞に「ほのぼの君」を56年から2454回連載しており、合計すれば1万5451回。これは日本の新聞史上の最長記録で、世界を見ても、スヌーピーの作者として知られ、50年から50年間描いた米国のチャールズ・シュルツ氏ぐらいしか類例が見当たらない大記録です。
☆ 佃さんからのメッセージ ☆
「毎朝楽しみにしてくださって本当に感謝しています。こういう機会がなければ、僕なんかの漫画でも人に希望や幸せを与えられるんだってことは多分一生分からなかった。連載で元気をもらっていたのは僕の方です。長い間ご愛読いただき、ありがとうございました」
パーキンソン病でしたか。パーキンソン病の症状についてはこちらを御覧下さい。長い間本当にお疲れ様でした!!
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