昨年4月から公的医療保険の適用対象となったニコチン依存症の治療について、患者の約4割が治療後3カ月たっても禁煙を続けられていることが、厚生労働省の実態調査で明らかになった。専門家は「ほぼ期待通りの効果」としている。
調査では3808人分の患者のデータを集めた。治療後3カ月の時点で禁煙を続けていた人は39.9%、禁煙に失敗した人は29.8%だった。不明・無回答は26.5%。「治療後にたばこを吸ってしまったが、その後再び1週間以上禁煙を続けている」という人も3.8%いた。
診療報酬上は5回の治療を受けることになっているが、1回目でやめた人の禁煙成功率は14.9%。回数が多いほど成功率は上がり、5回続けた人では59.0%だった。
禁煙プログラムの開発や治療をしている大阪府立健康科学センターの中村正和部長は「成果は上がっているが、5回治療を受けた人の割合が28.1%と少ないのが気にかかる。できるだけ最後まで治療を受けるのが望ましい」と話す。
厚労省は禁煙治療の導入で医療費は当初増えるものの、肺がんや心筋梗塞など喫煙が大きな原因とされる病気にかかるのを抑えられることで、将来的には医療費の抑制につながるとしている。
おー、凄い効果あがってますね。堂々の59%。
しかし禁煙プログラムを規定回数行えないというのは、どうなんでしょう。これはニコチン依存症によるものというより、もはや意志の問題では?薬物依存者についてとやかく言いたくはありませんが、せめて、せめて5回ぐらい受けてほしいですよね。
というわけで、効果があったため、厚生労働省もお金を出し続けるでしょう。
参考:厚生労働省「禁煙治療を保険適用にしたけど、効果がなかったら取り消します」
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