レッドソックスの松坂大輔投手(26)が、オリオールズ戦でオープン戦3度目の先発登板。二回までは1安打2奪三振の快投だったが、三回にオープン戦初被弾で初失点。続く四回にも2点本塁打を含む3失点と崩れ、結局4回6安打4失点、3奪三振だった。次回は16日(日本時間17日)のドジャース戦(ベロビーチ)に先発する。
オープン戦3度目の登板は、同じア・リーグ東地区のオリオールズが相手。前日10日から怪物の“目の色”が変わっていた。
「初めてつけました。デーゲームでは日差しが日本よりも強くて、この前のマーリンズ戦(6日)でも、キャッチャーのサインが見づらかったので、試してみようと思いまして…」
練習後、松坂は目からソフト素材のコンタクトレンズを外した。たしかにそれはオレンジ色。ナイキとボシュロムが共同開発した「マックスサイト」で、度は入っていない運動用のコンタクトだ。
普段の練習ではサングラスを着用することが多いが、試合では「サングラスをしてピッチングするわけにはいかないから」と、裸眼でマウンドに上がっていた。
ところが、前回登板のマーリンズ戦では強い日差しが気になった。照り返しによるサインの見づらさに加え「打球も速さを感じるというか、(打球との)距離感がつかみにくいんです」。対策として取り入れたのが“コンタクト型サングラス”だ。松坂が使用する「アンバー」と呼ばれるカラーは野球やテニスなど、速いボールの動きに適しているという。
「見え方はサングラスと同じで、オレンジっぽく見えますね。すごくボールが見やすかった」
そう話していた松坂だったが、目の色を変えて臨んだマウンドで…。この秘密兵器がシーズンに向けての大きな武器になることも実証された。
ロッテのズレータは、2月の豪州キャンプで、強い日差しに適応するため、赤色のコンタクトレンズを装着して練習した。「視界が明るくなってボールも見やすい」。鮮明度が向上し、目標物がはっきり見えるようになるという。赤系のレンズはハイスピードの目標物を追いかける野球に適しており、米大リーグでもレッズのケン・グリフィー外野手(37)らが愛用している。
こちらがナイキのマックスサイトです。強い紫外線やまぶしい光を抑えて対象物を見やすくするそうです。「視覚ノイズ」の主要素である青色光の90%をカットして対象物を際立たせることが可能となるため、主に球技などで役に立つのではないでしょうか。
これは室内スポーツだとどうなんですかね。室内では屋外ほどの光はないにしろ、案外体育館などの蛍光灯は白いボールを見えづらくするので、効果は期待できそうですが。初速最高といわれるバドミントンや、世界一速いスポーツと言われる卓球などでも、高速のシャトルやボールを捉えるのに良さそうです。
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