米国・ネブラスカ州の男性がこのほど、おぼれた愛犬を人工呼吸でよみがえらせた。元空軍のランディー・ガーチンさん(51)は、ブルドッグのルーシー(雌10歳、23キロ)が、アヒルを追って自宅近くの凍りかけた湖に飛び込むのを目撃。助けようと、氷の上に足を踏み出した。
「氷が割れ始めていた。すぐに彼女を抱き上げたよ」とガーチンさん。ルーシーは血の気を失い泡を吹いていたため「もう死んでしまったと思った」が、軍隊での経験を生かして応急処置を開始した。
ルーシーの口を手でふさぎ、鼻に自分の口を付けて息を吹き込んで胸を押した。すると息を吹き返したと言う。
ガーチンさんは戦争でイラクやアフガニスタンの空を飛んでいたが、2005年に背中の負傷で引退。つえをついて歩く生活だった。妻のケリーさんは「今回の“救出任務”を遂行するまでは、一度だって犬を愛してるなんて言ってなかったのに」と、喜びを隠せなかった。
鼻に息を吹き込んだんだ…!確かにそのほうが効率的に空気を入れられますね。まさに犬ならではの人工呼吸。
獣医学には詳しくないのですが、犬の人工呼吸法もあるんだろうなぁと思って調べてみました。参考サイトは、犬だワン・健康クラブさん
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まず呼吸をしているかどうかを確かめます。
その時に気道が塞がれていないかも確認します。
心臓が停止しているかどうかも確認します。
人工呼吸
・右側を下に寝かせます。
・口の中をのぞいて異物がないか、また舌は引き出しておいてください。
・犬の鼻に口を当てて息を吹き込みます。
・この時に胸がふくらむのを確認して下さい。
・1分間に大体15回くらい行いながら、心臓の鼓動を確認します。
もし心臓が停止している場合は、心臓マッサージを行いながら人工呼吸を行います。その場合同時がのぞましいですが、ひとりの場合は、心臓マッサージをまず15回、その後人工呼吸を1〜2回行います。
心臓マッサージ
・右下に寝かせます(傷や状況にもよります)
・心臓の位置を確認します(大型犬の場合、前足をまげたところに手を当てます。小型犬の場合片手で心臓をつかむ感じにします)
・素早く確実に圧迫を加えます。
・1分間に100回くらい行います。
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人間と同じタイミングで心臓マッサージを行うんですね…まぁそのぐらい早く心臓マッサージをしないと脳に酸素を送れないのでしょう。
人間への人工呼吸は下記を参照して下さい。
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