「ファンではないが、ブラッド・ピットと手が触れ合ったらドキドキすると思う」「トム・クルーズの子どもの顔を見たくて写真週刊誌を買った」「グウィネス・パルトロウの第一子の名前は果物にちなむと知っている」−。そんなあなたはひょっとしたら「セレブ崇拝症候群」かもしれない。
「セレブ崇拝症候群」はサザン・イリノイ大医学部のジェームズ・アワーラン博士(心理学)が命名。600人を対象にセレブに関する意識調査を行い、3段階の「セレブ崇拝レベル」に分類できたという。
好きなセレブの情報をブログで探したり、ファン同士で話し合ったりするのが好きという人は「軽症」▽ひいきのセレブの欠点を突かれてかばってみたり、そのセレブのライバルをあれこれ批判したりする人は「やや危ない」▽好きなセレブのためなら何でもする、ラブレターを書く、自宅に潜入してみたいという人は「重症」−の3段階だそうだ。
なぜ、会ったことのない人のプライベートが気になるのか。ゴードン・カレッジのリニ・コビー・コミュニケーション・アート学部長は「人は退屈するとエンターテインメントを求める。セレブの人生ドラマは昼メロを生で見ているようなおもしろさがあるのだろう」と説明する。
ただし、「エスカレートすると相手にできないことを要求するようになるなど、危険な行動に走りやすい。セレブを直接見る機会が増えた今の若者は特に危ない」という。
ピュー・リサーチ・センターが18−25歳を対象に行った調査では、81%が「金持ちになることは人生で1番または2番目に重要」、51%が「有名になりたい」と回答した。
コビー氏は「セレブを崇拝する人は昔からいたが、その程度が変わった。インターネットで情報を得やすくなった影響は大きい」と指摘する。
身近になったからなんでしょうかね。昔からある「偶像崇拝」ではなく、サクセスストーリーの存在ゆえに、自分でも近くにまでいける!と思い込んでしまうのでしょうか。少々理解しがたいところではありますが。ネットの発達もあって、芸能人の本当か嘘か分からない噂情報まで沢山流れてますからね。そこまで気になるほど情報に飢えているのなら、何か別のもので満たしたほうが健全という気もしますが。