2013年03月31日

重度の栄養失調の子供に抗生物質が有効かもしれない

栄養失調の治療に抗生物質が有効、米医学誌

 食事療法に安価な抗生物質を加えることで、急性栄養失調の子供たちの多くを救えるかもしれない――1月31日発行の米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル」に米ワシントン大学医学部が研究結果を発表した。

 この調査は、アフリカ南東部マラウイ共和国の生後6か月から5歳の子供のうち、重度の栄養失調と診断された約2700人を対象に行ったもの。まず子供たち全員に、同国のような貧困国での食事療法として一般的なピーナツ主体の高栄養サプリメントの投与を行った。

 このサプリメント投与に加えて、さらに対象を無作為に三つのグループに分け、それぞれに抗生物質のアモキシシリン、セフジニル、偽薬を7日間にわたって投与した。その間、家族や研究者には、どの子供にどの錠剤を与えているかは明らかにされなかった。

 この結果、抗生物質を与えたか否かにかかわらず、食事療法(サプリメント投与)は大半の子供に有効で、いずれのグループでも85%以上の子供に症状の回復がみられた。ただし、抗生物質を与えたグループの回復率の方が、偽薬のみのグループを大幅に上回った。

 言い換えれば、偽薬投与のグループと比べて抗生物質を与えたグループでは、回復がみられない子供の割合は、アモキシシリン投与が約25%、セフジニル投与が約40%低かった。 また死亡率も抗生物質を投与したグループの方が低く、アモキシシリンでは約30%、セフジニルでは約45%、偽薬摂取のグループを下回った。

 一方、1月30日発行の「USジャーナルサイエンス(US Journal Science)」誌に発表された別の研究結果では、重度の栄養失調を起こした子供の中には、不十分な食事、あるいは栄養価の低い食事が原因ではない場合もあることが示された。

 同じくマラウイでワシントン大学のチームが行ったこの研究では、特に双子の一方だけが栄養失調の一形態、「クワシオルコル」を発症した場合に着目し、約400組の双子を出生時から3歳まで追跡調査した。その結果、子供が腸内に持つ細菌の違いが、栄養失調の程度に影響していることが示された。クワシオルコルは腹部膨満や肝障害、皮膚潰瘍の形成、食欲減退、衰弱といった症状を伴う。



 アフリカの飢餓の写真などで、小さい子供がやけに膨らんだ腹をしていること、ありませんか。あれは腹水が溜まっているからで、あれこそがクワシオルコルです。

 栄養失調だけが原因かどうかはわからないけれども、抗生剤を加えたほうが良さそうな結果ということですかね。食べ残しが出る一方で命に関わるほど食事を摂る事ができない国もあるっていう現実は何十年経とうが、2013年になろうが、変わらんのですね。資金援助じゃ解決しないし、何か抜本的な方法はないものでしょうかね。


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posted by さじ at 23:41 | Comment(0) | 小児
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