パキスタンの農夫がトラクターを買う金を作るために入院中の妻の腎臓の1つを医師に摘出させていたと、妻が警察に訴え出た。
夫は腎臓を売ったお金70000ルピー(約19万円)を田んぼで使う中古トラクターを買うのに使ったと白状したという。
2004年、南パンジャブ地方の町Bahawalpur近郊の村でShakeel Ahmedと結婚したBibiさんは、その三ヵ月後病院に収容された。Bibiさんは殴られており流産したが、彼女の夫がこの機をとらえて腎臓の1つを摘出させたという。後に感染症にかかったBibiさんが病院で検査を受け、事態が判明した。
Bibiさんは両親に相談し、両親が地域の長老会議に訴え出た。その場で夫は罪を認めたが、長老会議はBibiさんへの謝罪を命じはしたものの何の罰も与えなかったため、これを不服としたBibiさん側が警察に通報した。
警察は、流産の前にBibiさんが殴られていたのかどうか、あるいは腎臓を摘出するための計画的な暴行だったのかなどを判断するのは早急だとしている。「事件はまだ調査中です。もっと病院で検査をしなければなりません。何より腎臓が摘出されたのが結婚前か後かを確かめなければ」
パキスタンでは臓器売買が野放し状態で、毎年4000〜5000人が腎臓を売りに出し、臓器移植を行う病院はホームページでそれを宣伝している。病院経営者の多くは主に村落部に代理人を派遣し、貧しい人々に臓器を売るよう説得させている。
殴られて流産、しかも腎臓まで摘出するとは。恐ろしい。自分の腎臓ではなく、あろうことか妻の腎臓を。いくら腎臓が売れるからといってもあんまりな話ですね。
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