国立循環器病センター(大阪府吹田市、640床)の外科系集中治療科(ICU)の専属医師7人のうち5人が、3月末で一斉退職することが分かった。ICUは心臓血管外科の1部門として年間1100以上の症例を受け入れ、24時間態勢で手術後の管理や急変患者の全身管理をする部署で、緊張と過労を強いられことが退職の背景にあるとみられる。同センターは、他部署からの異動や体制の変更で専属医師を確保することで、「診療機能が落ちないようにして患者には影響を与えない」としている。
同センターによると、ICUは20床あり、集中治療を専門とした専従の医師が所属。先天性心疾患や心臓移植などの手術後の患者や、多臓器不全患者などを担当し、重症例が多い。心臓血管外科は、ICUグループと三つの専門診療グループが連携して手厚い治療を行い、循環器病分野では世界トップレベルの質と全国有数の手術件数を誇っている。
恐ろしく過酷な職場なのでしょう。やりがいはあると思いますが、いくら志が高くても休息がなければやっていけませんからね。医療の質、そして手術件数がトップレベルならば、金銭面を上げるか、医師一人当たりの負担を減らすかして国が守っていかないといけないと思います。日本はそこらへんがうまく機能してないですね。質と量を求めれば、医師への負担が多くなることなど自明なのに。
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