1960年代の人気テレビドラマ「わんぱくフリッパー」のイルカを調教していた米国フロリダ在住のリチャード・オバリーさん(67)が、日本のイルカの水銀汚染の調査を続けている。人への健康被害の懸念があるとして、対策を訴えている。
オバリーさんは、調教中のイルカの死をきっかけに、飼育されているイルカをリハビリして、自然に返す活動を続けている。日本のイルカが水銀に汚染されていることを知り、ここ5年にわたって来日し、実態を調べてきた。
昨年12月、日本のスーパーマーケットで販売されていたイルカの肉を購入してアメリカの検査機関で調査したところ、総水銀1・7−5・4ppm(ppmは100万分の1)という高濃度の水銀が検出され、スーパーに販売中止を求めた。
魚介類の水銀については旧厚生省が、法的拘束力のない暫定的規制値(総水銀0・4、メチル水銀0・3ppm)を設定している。厚生労働省は胎児への影響の恐れがある妊婦に向け、魚介類やクジラ・イルカの摂取量の注意をまとめている。
オバリーさんは「新潟水俣病と同じレベルの水銀が検出されているのに、消費者に情報が伝わっていない」と批判し「食文化の問題ではなく、食品の安全の問題。国がきちんと対応すべきではないか」と話している。
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イルカ、クジラともに海の食物連鎖ではピラミッドの頂点近くにいますから、水銀も当然溜まってくるのでしょう。しかし厚生労働省もちゃんとチェックしているはずですが、何でこんなに数値が異なるのでしょうか。もしアメリカ側の検査値が正しいのであれば、少なくとも妊婦さんは食さないほうがいいと思います。赤ちゃんに影響の出そうなものは極力摂取しない方向でお願いしたい。
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