2007年02月27日

ブルーベリーの5倍のアントシアニンを含むアサイーに着目

高い抗酸化パワー “幻”の果物「アサイー」ブレイク寸前

 高い抗酸化力をもつブラジル原産の果物、アサイーの需要が日本で急増する兆しが出てきた。2002年に初めてジュースが販売されて以来、毎年輸入量が増加、05年度には100トンだったが、06年度は500トン、07年度用は1000トン(ともに加工用冷凍果肉)に急拡大。大手菓子メーカーも今春、ヨーグルトや菓子類などの新商品を投入する予定で、アサイーの健康効果が注目されそうだ。

 日本でアサイー人気に火をつけたのは、ブラジル・トメアス農協と輸入独占契約を結ぶフルッタフルッタ(東京都千代田区)。ジュース店運営、通販のほか、コーヒー店やレストランなど外食産業にも販路を拡大してきた。昨年5月からは一部コンビニでも販売、ナチュラルローソンではチルド飲料で常にベスト5に入るほど売れている。

 アサイーは、アマゾン川流域に生息するヤシ科植物の果実で、野生の生態系を活かしたアグロフォレストリー(森林農法)で栽培される。高温と高湿度、強い紫外線という過酷な環境で育ち、抗酸化物質ポリフェノールを赤ワインの約30倍も含む。特に高い抗酸化力をもつアントシアニンがブルーベリーの約5倍、さらにアントシアニンの中でも視覚機能の改善効果が高いシアニジンが多い。鉄や食物繊維、ビタミン類などの栄養素も豊富に含んでいる。

 生果実の輸出はブラジル政府が禁止しているため、フルッタ社は現地で果肉を冷凍加工して、栄養成分を保ったまま日本に輸入。通販顧客などを対象に行った調査(回答121人)では「体調に良い変化があった」と回答した人が約8割おり、便秘解消や疲労回復、貧血改善を実感したとの声が多かった。

 しかしその効能の科学的解明は「世界的に遅れている」(長沢誠社長)。同社は東京農業大学と共同で、必須脂肪酸とビタミンE含有量の多さ、ポリフェノールとの複合作用に着目して研究しており、5月の日本栄養・食糧学会で初めて発表する。

 一方、特殊製法で粉末化した高純度アサイーのサプリメント(栄養補助食品)を販売するアビオス(東京都港区)のオーガスト・ハーゲスハイマー社長によると、ブラジル・パラ連邦大学の最新研究で、アサイーに含まれるポリフェノールが40種類以上もあることが判明。3月開催の健康関連展示会で詳細を発表する予定だ。

 人気の広がりを受けてフルッタ社では、飲食料品メーカーへの素材提供事業を本格化する。3月には森永乳業がアサイー味のヨーグルトを販売するほか、清涼飲料、デザートや菓子類の商品化も決まっているという。

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 何ヶ月か前に情報誌でアサイー特集をやっていたような気がします。メディアが動くということは相当宣伝してますから、結構売れるんじゃないでしょうか。むこうの国ではかなりメジャーな飲み物だそうで。こういうのは値段がネックですけど、本当に良いものは買いたいですからね。わけのわからん健康食品よりよっぽど信用あるのでは。

【用語解説】アグロフォレストリー

 種類や高さの異なるさまざまな樹木、フルーツを森に植え、自然の生態系に近い状態で栽培する森林農法のこと。野生に近い環境で育つため果実の栄養価も高まる。森を開墾するのとは反対に、自然な環境を増やすため、伐採が進むアマゾンの森林再生にもつながる。

関連:医学処 アントシアニンの含有量を偽る健康食品会社に排除命令
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posted by さじ at 13:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科
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