体に小さな切り口をつけて体内に入れ、自由に操作して病気の部分を撮影、治療する「マイクロ体内ロボット」の試作品を立命館大や滋賀医大などが26日までに完成させた。
プラスチック製で長さ約2センチ、幅約1センチの円筒形。中に磁石やセンサーを入れ、患者の周りに磁場を発生させ動かす。
これまで飲み込むタイプの小さなロボットはあったが、研究統括の牧川方昭立命館大教授は「このロボットで、大掛かりな手術をせずに治療できる」と話している。
試作品は、病気の部分を撮影したり、薬を送り込んだりするタイプや、ピンセットを取り付けるなどした5種類。
ロボットの位置や向きは事前に撮った磁気共鳴画像装置(MRI)の画像やセンサーの情報などから把握でき、ロボットに付けた太さ約2ミリのケーブルを通じ、組織の一部を取り出したり、画像を送ったりする。動物実験で順調に動かすことができることを確かめた。
内視鏡手術では、メスなどを入れるのに体を数カ所切る必要があるが、試作品はロボットを入れる数センチの切り口が1カ所で済むという。
今後は、ケーブルがない自立型や電気メスで腫瘍を切り取るタイプを開発、機能を組み合わせて実用化を目指す。
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外側から磁気で動かすタイプということは、侵襲性も少なくて済みますね。しかしこれでちゃんと狙ったところの部位にたどり着き、的確な処置ができるんでしょうか。だとしたら相当凄いものだと思います。それこそ内視鏡にとってかわるのではないかと思うほど。でもまだ実用化は難しいでしょうね。越える課題が多すぎる気がします。
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