東京大学付属病院(東京都文京区)で、重症心臓疾患のために集中治療室に入院していた10代後半の男性患者がベッドから転落し、心臓と補助人工心臓をつないで血液を循環させる管が抜ける医療事故が起きていたことがわかった。
さらに、同病院は、翌日行った補助人工心臓の交換手術後にも、人工呼吸器を作動させるのを忘れるミスを重ねていた。患者は、意識不明の重体。同病院が20日発表した。
同病院によると、患者は今年1月、重症心臓疾患で集中治療室に入院。今月1日、鎮静剤の点滴中、ベッドから床に転落したはずみに、心臓から補助人工心臓に血液を送る管が外れ、大量出血した。隣のブースで処置中の看護師が転落の音を聞いてすぐに駆けつけたが、転落時には、誰もそばにいなかったという。この事故で、脳の中枢神経にダメージを受けたとみられる。
さらに、転落事故の翌日、補助人工心臓を交換する手術後、人工呼吸器が付けられたが、スタッフが酸素を供給するスイッチを入れ忘れ、酸素が送られない状態が約7〜8分間続いた。
同病院は「患者やご家族の信頼を裏切る結果となり、心からおわび申し上げる」とコメントしている。
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あってはならないことです。大量出血、低酸素で中枢へのダメージは計り知れないものになっているでしょう。果たして意識は戻るのか。二度とこのようなミスをしないよう、東大病院は徹底してもらいたいですね。再発防止のための策を考えて下さい。
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