2007年02月20日

薬の効果の個人差を判定するため、遺伝子を30分で診断する技術

遺伝子:30分で診断 血液一滴で薬の効果判定

 患者の遺伝子の個人差を血液一滴、30分以内で診断し、薬の効果を判定できる世界最高速の遺伝子診断法を、理化学研究所などが開発した。この方法を使って、肺がん治療の抗がん剤「ゲフィチニブ」(商品名イレッサ)の効果の違いを調べる臨床試験を3月から始めるという。18日付の米科学誌「ネイチャーメソッズ」(電子版)に発表した。

 遺伝子には多型と呼ばれるDNAの塩基配列の個人差があり、病気のなりやすさや薬の効きやすさに関係している。これを調べるには、採取した血液からDNA(デオキシリボ核酸)を精製し、増幅させた後、解析するため1時間半〜数日程度かかる。

 チームはDNAを高速で増幅できる酵素を独自に開発、他の複数の酵素と組み合わせ、外来患者の診察中に治療方針が決められる30分程度まで短くすることに成功した。

 さらに、がん細胞増殖の引き金を引く遺伝子に変異がある人にイレッサが有効であることから、この方法で肺がん患者45人を調べたところ、10人に変異が見つかった。従来の方法では変異が認められなかった1人も含まれ、診断精度が高いことも分かったという

 理研の林崎良英ディレクターは「診断試薬を変えれば、酒の酔いやすさも診断できる。さまざまな遺伝子診断に応用可能で、オーダーメード医療の普及につながる技術だ」と話している。

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 おお、これは凄い。薬の効き具合を、DNAの差によって素早く評価することができるかもしれません。これが病棟でメジャーになれば、それこそ患者に応じた投薬が可能になるかも。

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posted by さじ at 13:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 薬理
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