東京慈恵会医科大学付属青戸病院(東京都葛飾区)内で1月中旬から、患者と看護師計21人がインフルエンザに感染し、患者2人が死亡していたことが13日、分かった。死亡した患者1人については、院内の感染対策指針で推奨されている治療薬の予防投与が行われていなかった。
同病院によると、院内で感染が広がり始めたのは1月17日。今月6日までに、3病棟で患者16人、看護師5人が感染した。
同病院の感染対策指針は、感染が確認された場合、「同室患者については(特にハイリスク患者については)抗インフルエンザ薬投与を考慮する」としている。しかし、1月31日に発症が確認され、今月2日に死亡した86歳の男性患者については、同室の患者の感染が確認された後も抗インフルエンザ薬は予防投与されなかった。
男性患者の死因は慢性心不全とされたが、インフルエンザ発症までは会話もでき、状態は落ち着いていたという。
同病院では、呼吸器・感染症内科の診療部長が委員長を務める感染対策委員会や、感染管理の専門資格を持つ看護師が二次感染予防を担当しているが、予防投薬は主治医の判断で行っている。同病院は、男性患者の主治医からは事情を聞いておらず、予防投薬をしなかった理由については現在も把握していないという。
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青戸病院ニュース。何で投与しなかったのか理由を把握していないようですが、こういうのも医療ミスに入るんでしょうか。主治医のさじ加減一つで決まってしまうこともあるので難しいところです
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