2007年02月10日

難病「線維筋痛症」と闘う患者たちと治療

線維筋痛症 患者の苦しみ深刻 治療研究の現状は

 全身が原因不明の痛みに包まれる「線維筋痛症」が、注目されている。今月亡くなった日本テレビの女性アナウンサーが、この病気に悩んでいたと報道されたためだ。患者の苦しみは深刻で、03年に厚生労働省の研究班が作られ、研究・調査が進められている。線維筋痛症の実態と治療研究の現状は。

 横浜市内に住む重症患者、高橋奈の子さん(35)の笑顔は明るく、病気と感じさせない。「それが、この病気への理解を難しくしている」と話す。その瞬間も全身が痛んでいるというのだ

 高橋さんは約5年前、足が急に熱を持ったように痛くなった。線維筋痛症と診断され、間もなく「寝たきり」になった。

 肌に服が触れただけで痛い。風が当たっても痛い。顔も洗えず、歯も磨けない。トイレで排せつしようにも、力が入らない。横になっても布団の重みで痛い。痛くて眠れず、最後は痛みのあまり気絶して、ようやく睡眠を取れるようになった。「息をしているだけのただの物体でした。家族に頼るだけの役に立たない人間になった、と落ち込みました」

 05年から薬で徐々に痛みを減らせるようになり、昨年3月から週3〜4日、アルバイトをしている。ただ、今も全身の痛みで身動きできない日がある。「この病気の患者には完ぺき主義の頑張り屋が多いが、できることから一つずつ挑戦してほしい」と話す。

 線維筋痛症は、70年代に米国で初めて確認された。一般的に痛みの原因となる炎症が起きていないため、検査では異常が見つからない。米リウマチ学会によると、原因不明の全身の痛みが3カ月以上続き、首や手足など全身18カ所のうち、押すと痛みが11カ所以上である場合、この病気と診断される。抑うつ、頭痛、過敏性腸炎などを併発する人も多い。

 厚労省研究班の調査では、日本の患者は推計で全人口の約1.7%。女性が8割以上を占め、年齢は50代が最も多かった。

 線維筋痛症の患者は、痛みを感じ始める刺激のレベルが非常に低く、同じ程度の痛みでも健康な人よりもひどく感じる。長く原因不明と考えられてきたが、同研究班班長の西岡久寿樹・聖マリアンナ医科大難病治療研究センター長は「過度なストレスや外傷などで、痛みを和らげる神経系の『ブレーキ』機能が低下しているようだ」と話す

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 全人口の1.7%って、結構いますね。つまり統合失調症よりも患者数が多いわけですか。アナウンサーの大杉君枝さんもこの病気に悩まされていたのではないか、と言われています。痛みというのは想像以上に、生きる欲望を失っていくものです。例えば外耳炎や虫歯など、身近な激痛で、その日が暗闇に満ちることは結構な人が経験していることだと思いますが、それが「原因不明」で「全身」にくるわけです。治療法といっても、原因がわかっていないのだから鎮痛剤程度しかできない。難しいですね。。。

 線維筋痛症は、随伴症状として、こわばり感、倦怠感、疲労感、睡眠障害、抑うつ、自律神経失調、頭痛、過敏性腸炎、微熱、ドライアイ、記憶障害、集中力欠如、レストレスレッグス症候群などが伴う事もあり、症状は個人差があります。

参考:線維筋痛症友の会

参考2:治療に成功した女性の例

 記事中にもありますが、聖マリアンナ医科大学の難病治療研究センターで、線維筋痛症の医療機関ネットワークを構築中のようです。実績があるだけに、期待して待ちたいところです。

参考:線維筋痛症医療機関ネットワークの構築について


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posted by さじ at 13:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 脳神
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