エーザイは30日、胃潰瘍など消化器の治療薬「パリエット」について、ヘリコバクター・ピロリ菌を除菌する治療にも使うための販売承認を取得したと発表した。パリエットを2種類の抗生物質と一緒に使用し、ピロリ菌を取り除くことで胃潰瘍などの再発防止に有効という。
ピロリ菌の除菌療法では一般にクラリスロマイシンとアモキシシリンと呼ぶ二種類の抗生物質と、胃酸を抑える薬の3つを併用する。胃酸を抑える薬には武田薬品工業のタケプロンやアストラゼネカのオメプラールが使われていたが、パリエットが追加された。
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多剤併用療法ですね。ヘリコバクターピロリ除菌がかなり浸透していますが、そんな中でも薬品の選択肢が増えるのは患者にとっては喜ばしいところです。
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