2007年02月01日

患者の体内に18年間入っていたガーゼが、鼻をかんだ瞬間に出てくる

患者の体内に18年前のガーゼ 新潟市民病院で医療事故

 新潟市民病院(同市紫竹山)は31日、市内に住む60歳代の男性患者の体内から、18年前の手術で使った止血用ガーゼが見つかる医療事故があったと発表した。男性は鼻づまりや嗅覚障害が続いていたという。一方、生後4カ月の女児に、誤って10倍の量の気管支拡張剤を与えていたことも判明。病院側は関係者に謝罪を済ませ、男性には慰謝料を払う方針だ。

 病院側の説明によると、鼻づまりや後頭部の痛みなどを訴えていた男性は89年、左鼻を手術し、ポリープを切り取った。

 しかし、93年ごろから左鼻の奥が圧迫され、後頭部が常に重いなどの症状が現れた。その後は鼻づまりもひどくなり、嗅覚もなくなった。04年からは別の病院で治療を受けたが、症状は改善しなかった。

 昨年12月下旬の朝、男性が鼻をかんだところ、左鼻から2枚のガーゼが固まって出てきた。ガーゼは長さ15センチ、幅3センチで、18年前の手術で用いた止血用ガーゼの可能性が高いという。

 その後、症状が回復した男性の指摘で、病院側は「ガーゼと症状の因果関係はある」と判断し、男性の経過を今後も定期的に診ながら、慰謝料を支払うという。

 一方、市内に住む生後4カ月の女児は1月25日、薬を1袋飲んだ。約6時間にわたって興奮状態が続いたが、後遺症などの心配はないという。

 担当の主治医は、処方箋に薬の成分量を正しく記していた。だが、コンピューターに入力する際、医事課の職員が換算を誤って、10倍の量の気管支拡張剤を与えていたという。

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 嗅覚がなくなるって、想像できる以上につらいでしょうね。しかし鼻をかんだら出てきたというのは…凄いですね。18年間苦しめてきたものが、自然な生理現象で排出されるとは。

 医療事故は容易にはなくなりませんが、全ての病院で、二度と起こさないような工夫を施さねばなりません。意識して、かつ努力して初めて、医療事故ゼロを達成することができるのです。

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posted by さじ at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 救急
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