当地に赴任した医師には馬を1頭プレゼントします―。岩手県遠野市は新年度、土地柄を生かした「特典」を盛り込んだ医師確保策に乗り出す。開業医も含めて市内に産婦人科医はゼロで、核になる岩手県立遠野病院は診療科の3分の1が非常勤対応。家庭菜園の無償提供なども盛り込み、「危機を乗り切るためには独自のアイデアが必要」と必死の取り組み姿勢を訴えている。
10日の記者会見で本田敏秋市長が発表した。同日付で市役所に5人体制(専任2人)の「市民医療整備室」を新設。新年度事業として、(1)開業費助成による開業医の誘致(2)特典や環境整備による県立遠野病院勤務医の誘致―に取り組む。
開業助成は、新規開業する医師(歯科医は除く)が対象で、2000万円を上限として助成する。生活の本拠地を遠野市とし、10年以上診療することが条件。10年未満で撤退した場合は、期間に応じて助成金を返還してもらう。
勤務医誘致は、暮らしのバックアップを柱に据えた。古くから馬産地として栄えた遠野は「馬の里」として知られ、乗馬牧場もあることから、希望する勤務医に乗用馬をプレゼントし、癒やしに活用してもらう。
家庭菜園も無償貸与するほか、勤務医の公舎を地元ケーブルテレビが見られ、インターネットに接続できる環境に整える費用を補助する。
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ユニークな発想ですね。しかし馬をプレゼントとは。これ、結構喜ぶ人多いんじゃないでしょうか。自分だけの馬を持てるのってかなり楽しいと思いますが。
こう、独自の発想で医者を確保しようとする姿勢はとてもいいですね。医者が不足していますから、医者側も、そして地方側も、仲良くしようという姿勢がないとやっていけません。
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