「視覚障害者と一緒に走ってみませんか」。東京・渋谷の代々木公園で毎週末、目の不自由な人たちと健常者が一本の伴走ロープを握ってジョギングする光景が定着した。多い時は約50人の障害者が汗を流す。ただ、ボランティアの伴走者不足が悩みで、ボランティア団体は積極的な参加を呼びかけている。
代々木公園で視覚障害者の伴走を始めたのは、1984年設立の「日本盲人マラソン協会」。設立者で、自身も視覚障害を持つ杉本博敬さん(88)は、「友人に手を引かれて走った時の爽快感は忘れられない」と振り返る。交通の便がいい同公園を拠点に、毎月1回日曜日にメンバーが集まる。
その後、障害者の伴走を行う団体の旗揚げが相次ぎ、現在、「東京視覚障害者ランニングクラブ」が第3日曜日、「アキレス・トラック・クラブ・ジャパン」が第2、4、5日曜日、「代々木公園・伴走伴歩クラブ」が毎週土曜日に活動している。代々木公園で走れることは口コミで広がり、都内だけでなく、神奈川、埼玉県などからも障害者が足を運んでいる。
その一方、伴走者の数が不足しがちだ。やむを得ず、1人の伴走者が両手に伴走ロープを握って、2人の視覚障害者と走ることもある。沖本武会長(59)は「健常者にとっても、一人で走るよりずっと楽しい。まず見学だけでもしてほしい」と呼びかけている。
連絡先は、各団体のホームページに掲載されている。
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ジョギングは、個人でやるよりも、複数でやったほうが面白いものです。走ることが好きという方は勿論のこと、一人でやると苦しいけれど走りたいという方、是非この機会に関心をもってもらいたいです。
でも視覚障害者をうまく誘導できるか不安も募るでしょう。まずはこちらのサイトで、どのように伴走するものかを御覧になってみて下さい。これならできそうだと思われた方、是非新しい扉を開いてみて下さい。
参考:伴走どっとこむ
代々木公園・伴走伴歩の会
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