つま先をたびたび強く内側に曲げるため起きた関節の変形例が江戸時代から急増し、明治時代以降に一層多くなっていたことが、国立科学博物館の坂上和弘研究員(人類学)の調査で分かった。
坂上研究員は「正座が江戸時代に庶民に普及し、明治以降は学校教育で一般化したのと符合する。立ち上がる時、つま先を強く曲げたためではないか」と話している。
同博物館などが所蔵する各時代の人骨のうち、足の親指の中足骨を約800例調査。指とつながる関節面が内側に伸びる変形が、縄文人と弥生人は6%程度だったが、古墳時代は13%と増え始め、鎌倉時代は20%、江戸時代は40%と急増。明治から戦前までは46%とさらに増えていた。
江戸時代までは男女差がないが、明治以降は女性がやや多く、正座する機会が多かったためだとみられる。
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へぇー。でも正座ってそんなに負担かかりますかね。確かに立ち上がる時に痺れて内側にまげてしまうことはありますが…。
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