卵アレルギーの既往を有する小児を対象にした卵経口免疫療法(egg oral immunotherapy、OIT)のパイロット試験の結果が発表されています。
この試験では、子供達はまず病院で蕁麻疹またはその他のアレルギー反応が出現するレベルの卵の量を調べました。
その後子供達は家に帰り、まずは反応レベルを少し下回る量の卵パウダーを毎日摂取し、その後2週間毎に卵パウダー摂取量を上げていきました。1日の摂取量が卵1個の10分の1相当に達した段階でその摂取量を維持しました。
この結果、2年後時点で7人中4人の子供は何の問題もなく2つの卵のスクランブルエッグを食べることができるようになりました。
また、卵選択的なIgG濃度は有意に上昇し、卵選択的なIgE濃度に有意な変化は認められませんでした。
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減感作療法と違う点は、経口摂取して治すという点でしょうか。身体を少しずつ慣らしていこうという方法です。素人がやると命に関わるので、最寄の病院へ。
減感作療法 【げんかんさりょうほう】
アレルギー症状を起こす原因物質(花粉症の場合はスギ花粉など)のエキスを、長い時間をかけ少しずつ注射し、体を徐々に慣れさせていく治療法。 2〜3年と長期間にわたるため根気が必要なほか、治療を行える医師や病院が限定されるが、成功すればそれ以降は薬なしの生活が期待できるという点で注目されている。アメリカでは、花粉症はもちろん、ダニなどのアレルギー治療でも広く一般的に行われている。